ノビタキ 2011.10.8 若王子池下








  ユーラシア大陸中部、西部で繁殖し、冬期は南方へ渡る。東南アジア、インド等では周年見
ることができる。
 日本では夏鳥として、本州中部以北に渡来し繁殖する。本州中部以南では春秋の渡りの時
期に見られる。八重山諸島では少数が越冬している。
 体長約13cm。成鳥雄の夏羽は、頭部や喉、背中、翼、尾が黒く、頸の両側と腹部は白い。胸
は澄色で腰は白く、翼に白斑がある。成鳥雌の夏羽は、上面が黄褐色で下面は淡い澄黄色、
腹部はやや白味がかっている。腰は淡い澄色で、翼に白斑がある雄よりも小さい。冬羽では
雄雌とも全身が澄黄色がかってくるが、雄の頭部や喉は黒褐色である。
 北海道では平地の草原、本州では高原に生息する。秋の渡りの時期は、平地でもよく観察さ
れる。草の穂先や灌木などにとまっては移動を繰り替えしながら、主に昆虫類を捕食する。
 「ヒーチュ ヒチー」、「チー ピーチョチー」などの声でさえずる。地鳴きは「ヒッ」、「ジャッ ジ
ャッ」など。