沓掛町水田 全長 24cm ほどで、スズメとハトの中間ほど。尾羽を加えるとヒヨドリより一回り小さい程度の 大きさ。翼と胸、首は茶褐色で、首から頭にかけてと腰に白い部分が混じり、足と嘴は黄色 い。なお、雄は胸や腹・背が黒っぽく、雌は褐色に近い。 分布 [編集]東アジア(中国、モンゴル、ロシア東南部、朝鮮半島、日本)に分布する。 日本国内ではほぼ全域に分布する留鳥で、北部のものは冬には南部に移動するようであ る。 低地の平野や低山地にかけて広く生息し、都市部などの人家付近や田畑などでもよく見 られる。 雑食性で、植物の種子や果物、虫の幼虫などを好んで食べる。地面に降りて歩いて虫などを 探すこともあれば、木の枝に留まってカキなどの熟した実をついばむ様子も観察される。椋の 木の実を好んで食べるため「椋鳥」と呼ばれるようになったと言われているが、これに限らず幅 広く食べている。 繁殖期は春から夏で、番いで分散し、木の洞や人家の軒先などの穴に巣を作る。両親ともに 子育てを行い、とくに育雛期には両親が揃って出掛け、食糧を探して仲良さそうに歩き回る様 子が観察される。 繁殖期は巣で寝るが、ヒナが巣立つと親子ともに集まって群れを形成するようになり、夜は 一か所に集まってねぐらを形成する。ねぐらには 10km 以上の範囲から集まり、冬は数万羽の 大群となることもある。かつては河原の広葉樹や人家の竹やぶに集まっていたが、そういった 環境は開発で減少したため、近年では都市部の街路樹などにねぐらをとる例も増えている。 鳴き声は「ギャーギャー」「ギュルギュル」など。都市部などでも群れを成して生活するため、そ の鳴き声を騒音だと感じる人もいる。転じて椋鳥は街に出てきた田舎者を指す言葉にもなって いる。 |